2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

4-3「淡路島」

地名国名[015]4、アキツ・カツマ〈3/4〉 ◇「淡路島」 アキツ・カツマ →アハヂツ・カツマ →アハヂス・ホツマ 淡 道之 国 淡 道之 穂 嶋 淡路島は瀬戸内の島々の中で最大であり、よって、キツの頭にア(大)が乗り、アキツ・カツマと呼ぶ。 アが長音・アハと膨…

4-2「日本」という名

地名国名[014] ◇「アキツ・カツマ」〈2/4〉 大きなクニを表わす一般呼称はアキツ・カツマが始めの音ですが、特に良いカツマはカがホに変わり、ホツマの音になる。勿論、自国を言う場合に使います。そして、アに大、キに日、ホに本、ツマ(シマ)に国の字を…

4-1「秋津島」

地名国名[013]4、アキツ・カツマ〈1/4〉 ◇「アキツ・カツマ」について 良い土地をキツ・カツマといい、さらに立派な土地は頭に「大」の意味を持つ「ア」が乗ってアキツ・カツマといいます。 地域や時代によって音や表記は様々に変化して使われますが、広い…

3-5 「伊都国」「瑞穂国」

地名国名[012]3、キツ・カツマ〈5/5〉 ◇「伊都国」 キツ・カツマ→イト・カシマ 伊都 国 所謂、魏志倭人伝と呼ばれる書物の中には、キツ・カツマが元の音と思われる国名が多く見られますが、伊都国もその一つです。博多湾に糸島半島があり、この辺りと云われ…

3-4 「日向国」「丹波国」

地名国名[011]3、キツ・カツマ〈4/5〉 ◇「日向国」 キツ・カツマ→キブ・カィシマ→ヒ ム・カイシマ 日 向 国 キツ・カシマ→ヒム・カシマ→ヒウ・カ シマ 転化ルートは二種類あります。⑴ヒム・カィシマ。キツが、キブ→ヒムと転じ、カシマのカがカィと膨らんでカィシ…

3-3「出雲国」

地名国名[010]3、キツ・カツマ〈3/5〉 ○「出雲国」 キツ・カツマ→キヅ・カムシマ→イヅ・クモシマ 出 雲 国 キツがイヅに転じた音に出の字を充て、カツマのカが、→カン→カム→カモ→クモ、と膨張・転化してカツマがクモシマに変わり雲国の字を充てる。こうして、…

3-2「吉備国」

地名国名[009]3、キツ・カツマ〈2/5〉 ◇「キツ・国〔カツマ〕」 或る地域を意味するカツマとは、一人の首領を王とした集団がテリトリーとするシマ(国)をいう。日本列島には縄文時代の末の頃から、時代が下がるにつれてそんなキツカツマが多くできつつあ…

3-1「キツカツマ」

地名国名[008]3、キツ・カツマ〈1/5〉 ○「キツ」とは何? 太古の日本人は(いや、人類は)単語の頭に強調や褒称の音を乗せるという事をしていました。 幾つかの音がありますが、恐らく最初に使った音がキであり、これが後々まで標準的な音になります。接…

2-3「オノゴロシマ」

地名国名[007]2、カツマ〈3/3〉 ◇「オノゴロシマ」 二神(伊邪那岐・伊邪那美)は、国生み神生みをするにあたっての産屋を設けるため、先ず神聖な仮想空間(カツマ)を造ります。 天の沼矛を潮に差し入れ掻き混ぜて引き上げた時、その矛先から滴り落ちる…

2-2「ぬ島」

地名国名[006]2、カツマ〈2/3〉 ◇「ぬカシマ」 ヌ・カシマとは、水に囲まれたやや小さな陸地の基本呼称です。カシマは下名に置かれる語なので、予唸音・ヌを付けてヌカシマと呼ばれることがしばしばあります。淡路島の南にある沼島は、ヌカシマのヌの音に沼…

2-1「クニ」と「シマ」

地名国名[005]2、カツマ〈1/3〉 ①「カシマ」*「土地」 面を意味するカツカの後ろのカ(処)がマ(間)に転じて、カツカ→カツマの音になる。のちにツがシに変わりカシマになり、さらに略してシマの音で定着する。陸地、土地、などの意。 ただし、二種類の…

1-4「カッパ」

地名国名[004]1、カツカ〈4/4〉 ◇「カッパ」 アイヌ語で獺〔カワウソ〕をエサマン(esaman)というらしいですが、アイヌ神謡集の中では、蔑みの意を含めてサパ・カッパ(sapa=頭、kappa=平ら)と呼び、編訳者の知里幸恵はこれを扁平頭と和訳しています。 肺…

1-3「薄膜」

地名国名[003] 1、カツカ〈3/4〉◇「薄い面」*「葉」 カツカ→ハッパと移る。葉の元の呼び方は、薄く平たい物を表わす音のカツカです。これが転じてハッパ、略してハのみになる。正確にはクァが転じたファでしたが、のちにファ(fa)の発音は消えていき、…

1-2「平面」

地名国名[002]1、カツカ〈2/4〉 ◇「耕地:ハタケ」 畑や畠の語音のハタは、カツカがハツタと音転したのちツが落ち、ハツタ→ハタとなった。ハタケは、カツカ・キ(ハツタ・キ)が、→ハタ・ケ(平坦・地)と転じてできた語である。 ここでのカツカ(ハタ)は「…

1-1「カツカ」

地名国名[001]1、カツカ〈1/4〉 ◇ 「アカ」 記紀によると「この世の始まり(原形)は、一切のモノが乱雑に混ざった渾沌とした空間だった」としています。もちろん、誰も見た者はいないので、実際のところ詳しくは分かりません。あくまで先人の想像説です…

神名人名・10-8 「強い人」

[026]10、カラツキ 〈8/8〉 ◇「強い人」 戦闘に関する人や物を表わす様々なカツキやカラツキは、日本だけではなく世界のあちこちに同様の言葉を見つける事ができます。 クルマや戦闘機、兵器などにファントムと名付けられたモノがありましたが、このファン…

神名人名・10-7 「八咫烏」

[025]10、カラツキ 〈7/8〉 ◇「八咫烏」〔ヤタ カラス〕 アツ・カラツキが、アタ・カラスキ→ヤタ・カラスに転じる。ここでのアツは「多い」の意です。勢い付けの予唸音・イが始発音となり、アがィア(ヤ)に変わります。(※アツには色々な意味があります) 個々には…

神名人名・10-6 「藤原鎌足」

[024]10、カラツキ 〈6/8〉 ◇「藤原鎌足」という名 キツ・カツキ(武人)の最高位を意味するカツ・カラツキ(大将軍)の音が、→クシ・カラツンキ→フシ・ハラヌンチ→フジ・ハラノウヂ、と転じる。 この音に充てて、美しく飾られた名称「藤・原ノ氏」の表字が作ら…

神名人名・10-5 「伊波禮毘古」

[023]10、カラツキ 〈5/8〉 ◇「伊波禮毘古」という名 キツ・カラツキが原音と考えます。元はキツ・カツキといい強いモノを表しますが、更にカがカラと膨張音になります。 キツ・カラツキ ※武人をいう基本語。 イツ・クァラブコ ※キ→イ、カはクアの拗音。 イ ・フ…

神名人名・10-4 「チハヤブル」

[022]10、カラツキ 〈4/8〉 ◇「枕詞」 「花の都・パリ」「憧れの・ハワイ航路」「鉄人・室伏」…ちょっと古いですが、これらの、先に置かれている言葉は、役割として枕詞と言っていいでしょう。 *何故、生まれた? 言葉(日本語)には同音異語が多いです。…

神名人名・10-3 「加牟豆美」

[021]10、カラツキ 〈3/8〉 ◇「加牟豆美」 カラツキは武人の意ですが、又一つの意味として「守護のモノ」全般を表わす語としても使われます。 カラツキは武闘派なので剛柔でいえば剛です。柔の場合、カツキのキがミになりカツミの音が使われます。またカが…

神名人名・10-2 「守護人」

[020]10、カラツキ〈2/8〉 ⑴「海佐知」〔ウミサチ〕 邇邇藝能命と木花之佐久夜毘賣の間に生まれた兄弟に、争い事(恐らく権力闘争)が起こる。そして、最終的に弟が勝つ。 《神世記》では、争いに破れた兄・火照命(海佐知毘古)が、弟・火遠理命(山佐知毘古)…

神名人名・10-1「武人」

[019]10、カラツキ 〈1/8〉 ①「カラツキ」について 武人関係の者を表わす語としてはキツ・カツキが一般的な呼称ですが、他にカラツキという語もよく使われます。丁寧にいえばキツ・カラツキですが、カラツキの音だけでも使います。 上代に於ける軍事や治安組…

神名人名・9-2 「建御雷神」

神名人名[018]9、ツキツキ・キツ・カツキ 〈2/2〉 ◇「ツクユミ」《書紀》では、一書曰に伊弉諾尊が「右手持白銅鏡則有化出之神。是謂月弓尊」〈右手に持つ白銅鏡に成り出づる神、是れ月弓尊と謂う〉と記す。 《皇太神宮儀式帳》では月読命〔ツクヨミ〕と記…

神名人名・9-1「雷」

[017]9、キツ・カツキ〈1/2〉 ◇「雷〔イカヅチ〕」 キツ・カツキ→イツ・カヅチと転じる。勇猛で激しい者。武人。戦闘能力に於いて「勝るモノ」なのでカツキと呼ばれます。これにキツが乗る。ここでの接頭語・キツは、キツい、烈しい、などの意。キツカツキは…