2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

堀江

【ツツ考】[007]___⒉ 空間「ツツカ」 ◇「堀江」《仁徳紀》 十一年冬十月。掘宮北之郊原、引南水以入西海。 因以號其水曰堀江。 ◯宮の北の郊〔はずれ〕の原を掘り、南の水(大和河)を引き以て西の海(大阪湾)に入れり。因りて其の水(河)を以て名付け…

「ツツカ」船場

【ツツ考】[006]___⒉ 空間「ツツカ」 ◇「船場」 十六世紀後半の大坂(難波)では、都市開発の一環として東横堀、西横堀などをはじめ多くの堀が作られました。これらを掘って出る土、また川底を浚って出る土砂、この廃土は周辺にある低地や湿地帯の埋め…

「ツツキ」高千穂

【ツツ考】[005]___⒉ 空間「ツツキ」 ◇「高千穗」 《記》には次のような高千穗が出てくる。 番能邇邇芸命は「天降坐 于筑紫日向 之高千穗之久士布流多氣」 穗穗手見命(火遠理命、所謂山佐知毘古)は「坐高千穗宮」 伊波禮毘古命と兄五瀬命は「坐高千穗…

「ツツカ」永遠

【ツツ考】[004]___⒈ 時間 ◇「永遠」《景行記》倭建命の条。 坐酒折宮 之時歌 曰 邇比婆理 都久波袁須疑弖 伊久用加 泥都流 爾其御火燒之老人 續御歌 以歌曰 迦賀那倍弖 用邇波許許能用 比邇波 登袁加袁 是以 譽其老人 卽給東國造也 ○(甲斐の)酒折〔サ…

「ツツカ」平穏

【ツツ考】[003]___⒈ 時間 「ツツカ」 ◇「順調」 ツツには現世の意もある。「夢かウツツ(現)か」のウツツです。ツツキとは時(キ)の経過、ツツカとは日々(カカ)の移ろいの意味であり、人が感知しないエネルギーにより、時間が、日が、常に同じペー…

「ツツキ」次

【ツツ考】[002]___⒈ 時間 「ツツキ」○「次(ツキ)」 時間の推移や経過などが順序立てて進行する、また物事〔ものごと〕が繰り返し継続されることをいいます。元の音はツツキであり、縮んでツキになる。後にキが濁音になった。 古事記に於ける「次」の…

「ツツ」という音

【ツツ考】[001]___ ◇「ツツの役割」 かつて「ツツ」という語が有りました。日本語に、と言うより人類語と言った方が良いかも知れません。ツツという語は、次の様な概念を表す時に使われる声音です。 時間(経過、順次) 空間(広がり、面。また、集ま…

23「外国のアキツ・カツマ」

地名国名[060]___別言語の中に「音や意味に共通するものがある」というだけで飛びつき、それらの単語を結び付けようとするのは危険です。偶然の可能性も大いにあります。それを踏まえた上での一仮説です。 23、外国のアキツ・カツマ 「北米の地名」○[オ…

22-2「佐野・志麻」

地名国名[059]___ 22、地形の重ね名〈2/2〉 ○「佐能志麻」 大雀命(仁徳天皇)が淡路島にて歌を詠む。《記》にある歌を詞書と共に「飾り書き」にしたものが次の文型である。掛け軸にでもして飾ったのか、美しく整った構図になっています。 歌にある四つ…