2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「カヤ・ツツヌキ」

【ツツ考】[024]___ ◇「重力」 この世の初めは、ただ何もかもが乱雑に撹拌された濁った空間だけが存在していました。上も下も無く、光も無く、まるで固まっているのかとさえ思えるような、或いはスチール写真を見るような、一切のものが微動だにしない…

「ツツノキ」凄力

【ツツ考】[023]___ ◇「エネルギー」 誰の意思によって動いているのか、なぜ動いているのか。日常の生活の中で、余りにもありふれているにも関わらず、誰も知らない。 生命の活動:心臓の鼓動、湧き出る意識。草木の発芽と成長、その盛衰。 自然界活動…

「ツツ・ツツ」重連

【ツツ考】[022]___ ◇「重連語」 日本語には、ツツを二つ重ねて「ツツ・ツツ」という音表現があります。動きの継続や繰り返し、また動きの滑らか度合いや、その状〔さま〕などを表わす時に使われます。 ツはタ行の他の音や、サ行音などに転化しますが、…

「ツツ・マキ」芝居

【ツツ考】[021]___ ◇「芝居」 ツツは「続ける」「連続」、マキ(マイ)は「回転の状」また「行為」。この二つの語を合わせた「ツツ・マキ」という言葉は、一定の場所で「動き続ける・行為」の状〔サマ〕をいいます。ツツは、→スス→シシと移り、マキは、→マ…

「ツツキ」動作

【ツツ考】[020]___ ◇「作業」 対象物に或るモノを接触させる行為をツツキという。強く当てますとタタキ(叩き)、軽く触れるのはソ・ダタキ(記の歌に、曽陀多岐)と言うのだそうです。 棒状のモノの先でツンツンやればツツキ(突き)ですが、それがグ…

「ツツ」這。鼓。飛。

【ツツ考】[019]___ ツツカ ◇「虫」 筒木宮に行ってしまって戻って来ない石之日賣に対して、大雀(仁徳)は舎人・口子臣を伝令使いとし、迎えに遣り「何故、帰ってこないのか。何をしているのか。」と問うた。 これに対し日賣は答えて「いえ、大意は有り…

「ツツ・ツキ」鳥

【ツツ考】[018]___ツツトリ ◇「鳥」 鳥も空中を移動するのでツツキ、またツツ・ツキ、が基本音です。古代から中世にかけて一般的に使う鳥の呼称は、カツキ、カツミ、ツツキ、ツツミ、ツツトリ、などと呼ばれます。 飛行するという特殊な能力を持つ生き…