2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

神名人名・8-5「推古」

[016]8、ツキツキ〈5/5〉 ○「豊御食炊屋比賣命」(推古天皇)敏達天皇の妻。名は額田部皇女。豊御食炊屋比賣の一般的な読み方は、豊・御食・炊屋・比賣〔トヨ・ミケ・カシギヤ・ヒメ〕である。 しかし、妃の呼称と見れば別の解釈もある。先の二文字「豊御」はツ…

神名人名・8-4「后」

[015]8、ツキツキ 〈4/5〉 ◇「ツキツキ・キツメ」 妻もまた王(アキツキ)を助ける協力者でありツキツキと呼ばれる対象者です。《記》には多くの女性の名が出てきますが、王妃の名ではツキツキ・キツメや、アツ・ツキツキ・ツメ(大妃=正妻)といった音が元…

神名人名・8-3「大臣」

[014]8、ツキツキ〈3/5〉 ③「ツキツキ・ムツキ」ツキツキの祖・高御産巣日は、一般的にタカ・ミムスヒと読むようですが、これは一旦忘れましょう。 「高御」:天之御中主に仕えるモノの筆頭、後代でいう大臣の立場にあるのモノ。智将。王に代わって政〔ま…

神名人名・8-2「少毘古」

[013]8、ツキツキ〈2/5〉 ◇「ツキツキという語」 生命体を表わす太古語をキツキといい、よって人もまたキツキといいます。その中で集団のリーダーには大を意味する音・アをキツキの頭に付けてアキツキという。これに対しアキツキを補佐する者は、頭に小を…

神名人名・8-1「支援者」

[012]8、ツキツキ 〈1/5〉 ① 接頭辞「ア」と「ツ」について 天はアキ(アメ)、地はツキ(ツチ)。日はアキ(オヒさま)、月はツキ(ツキさま)。水からア・カル(上がる)、水にツ・カル(浸かる)などもアとツによって出来ている言葉である。 また、ツの…

神名人名・7「超優越」

[011]7、アツ・カッキ ①「アツ・カツキ」とは。 太古の人類語で、通常「人」を表す言葉ばキツ・キツキといいました。それに対して、平均より上位にあるモノをカツキといい、更にアツ(大、秀、などの意)が頭に乗った語が、アツカツキです。 よって、この…

神名人名・6-3「大国主」

[010]6、アキツキ〈3/3〉 ◇「大国主の亦名」 《古事記》(五つの名)大國主神。大穴牟遲神。葦原色許男神。八千矛神。宇都志國玉神。 《日本書紀》(七つの名)大國主神。大物主神。國作大己貴命。葦原醜男。八千戈神。大國玉神。顕國玉神。 《旧事紀》(…

神名人名・6-2「王」

[009]6、アキツキ(2/3) ◇「アキツキ・カツキ」 ンキツキ・ヌキツキ→アキツキ•ヌカツキ。上名のンキツキのンの場所にアが入り、下名のヌキツキがヌカツキに変わる。中心に在る者、偉大なモノ、などを表わす呼称。 *「天之御中主神」 何も無かった空間に…

神名人名・6-1「リーダー」

[008]6、アキツキ 〈1/3〉 ① 接頭語「ア」について。 アは大の意を持つ接頭語としてよく使われますが、さらに強めて云う場合は一拍音にするべく膨張し、アハ、アツ、アン、アム、アラ、アヤ、などといった二音語になります。また、アの頭に予唸音が付き、…

神名人名・5-2「秀ヒト」

[007]5、キツ・キツキ〈2/2〉 ◇キツ・キッツキ キツキの先のキが膨張してキッになり、キツ・キッツキの音になる。古い時代の形であり、人をいうキツ・キツキをちょっと膨らませただけの音だったが、次第に使われなくなった。 王を表わす新たな呼称が作られ、…

神名人名・5-1「ヒト」

[006]5、キツ・キツキ 〈1/2〉 ① 接頭語「キツ」について。 ンキツキの頭に付いている予唸音・ン{※予唸音:単語の第一音を発声する直前から、勢い付けのため発する声}は、謂わばオプションスペースであり、ここに強調や褒称の意味を持つ音が接頭語として…

神名人名・4「久延毘古」

[005]4、ケツキ ◇「クェツキ」という語 かつてケツキという語がありました。ケツキのケはクェ(拗音)と発音します。声音のクは、ク→フ→ウと移ることが有ります。よってクェは、クェ(ケ)→フェ(ヘ)→ウェ(ヱ)と転じます。 転化の一つの形として、ケツ…

神名人名・3-2「神」

[004]3、カツキ〈2/2〉 ①「カミ」という音 神は何故カミというのかについて、本居宣長は「 迦微〔かみ〕と申す名義は未だ思い得ず 」と正直にいい、「 舊く説ることども皆あたらず 」と諸説に納得しない。 語源説として、「カガミル(赧見)、或はアカミ(…

神名人名・3-1「勝るモノ」

[003]3、カツキ 〈1/2〉 ◇「勝るモノ」 カツキとは、キツキの中で “他より勝る存在” を表わす語です。第一音のキがカに変化した音(キツキ→カツキ)ですが、その用途は多岐にわたります。 一つの形として、太古語ではカツの音自体に、優越したモノ、通常以…

神名人名・2「命〔イノチ〕」

[002]2、キツキ(人) ①「キツキ」について 生命体、また生命体と解するモノを表わす基本語がキツキです。太古から使われていた語ですが、転化、省略、膨張、などにより様々な音に姿を変えて生き続ける言葉です。 *「生き物」 キツキの頭に※予唸音・ンが付…